基本スペック
Length | Action | Lure capa | Line capa | Weight | 継数 | カーボン含有率 | price |
6’10” | Fast→Regular | 1/4-5/8oz. | 6-14lb. | 95g | 1本 | 99% | 46,000円(税別) |
ついに、5Dグラファイトシステムによる新世代製法によって蘇った名竿、「飛燕(HIEN)」。これまでの飛燕が、エクストラファストティップアクションによって使い手を選んできましたが、今度の飛燕は、荷重に応じて「ファストアクション→レギュラーテーパー」へと移行する可変アクション。これまでのレイヤード製法では出来なかった5Dグラファイトシステムが実現させた、段付き感のないスムーズなテーパーシフトが、歴代の飛燕シリーズ中、最高レベルのパフォーマンスを発揮。ルアーコントロール時には、繊細なファストアクションでありながら、キャスト時にはルアーの荷重をベリー(胴部)に乗せられ、あらゆるアングラーに、「快適な操作性」と「キャスタビリティ」をもたらします。カバーへのベイトフィネスアプローチを中心に、ロングアプローチで操作する繊細なシャッディング、ライトクランクにもスムーズなテーパーシフトによってアジャスト。稀代の名作、「飛燕」を凌駕するのは、「最新の飛燕」です。
メガバス公式HPより
ベイトフィネスロッドの枠に収まらない、ワーミング寄りのライト級バーサタイルロッド!
デストロイヤー フェイズⅡにて登場した初代飛燕は、その繊細なティップでルアーをしっかりとバキュームさせ、プレッシャーの掛かったタフな魚のショートバイトでもしっかりと掛けることが出来、貴重な1バイトをバラさないことに特化したモデルでした。
しかしその超エクストラファーストテーパーという特性上、投げにくさ・使いにくさを感じる方もいらっしゃったと思います。
今回の飛燕は、その使いにくく感じていた部分を5Dグラファイトの技術とスムーズな可変テーパーの採用によって解決し、今までで最も使いやすく、そしてその特性・恩恵を最も感じ取れるロッドになっています。
その繊細なティップでフィネスリグを巧みに扱い、ライトカバーから引きずり出す。またライトプラグを軽快に投げ、掛けることのできるブランニューデストロイヤーの飛燕ベイトフィネス。
スペック上のルアーキャパシティは1/4oz-5/8ozになっていますが、軽いリグも余裕で扱えますよ!
デザイン・セッティング
最新のヘッドロッキングシステムⅢとコルクグリップの組み合わせ
IBCSと呼ばれるメガバス社独自のリールシートや、コルクグリップとシャンパンゴールド系の装飾をあしらったデザインで高級感を感じます。
リールの組み合わせ
やはりベイトフィネスリールが一般的かと思います。
私の場合は21アルファスAIR TWをメインに、サブでスティーズCTSVTWを載せています。
カルカッタコンクエストBFSも悪くは無いですが、ロッド自体も100gを切るので軽く、その軽快さを捨てないためにも自重の軽いリールが好ましいですね!
ただルックス的にもカッコイイので、完全にライトプラグを巻き倒しに行くのであれば個人的には全然アリだと思います!
ガイドセッティングとバランス
F3-610Xは計10個のチタンフレーム×SiC-Sガイドの組み合わせです。
ブランニューデストロイヤーは非常にタイトに巻いたスレッドラッピング技術で、糸の使用量を減少。
軽量化や強度の増加に一役買っています。
使用インプレッション
まずは項目別に超個人的インプレッション!
飛距離 | 4.5 |
操作性・軽快感 | 4.5 |
感度 | 4.5 |
剛性感、パワー | 4 |
総合 | 4.3 |
- 飛距離:6’10″あり、さらに可変テーパーなのでルアーのウェイトを乗せやすく投げやすい。よく飛びます。
- 操作性:非常に軽快。使っていて気持ちいい!長さを感じさせないほどです。
- 感度 :軽く、張りがあるファーストテーパーなのでかなり良い!底質などもわかりやすい。
- パワー:荷重時はレギュラーテーパーへ移行するのでバットパワーを活かしやすい!
以上が項目別の個人的なインプレッションです。
昔の飛燕のような尖った部分はマイルドになりましたが、それでも”飛燕”のテイストはしっかりと残っています。
こいつ1本とアルファスAIRやスティーズCTの様な28-30φの軽いモノが投げやすいリールで野池や水路へ出かければ、近~中距離のほとんどの釣りに対応できるように思えます。ヘビーカバー以外。
トップやミノーイング、巻きシャッドやシャロークランキング。7gまでのスピナベやチャター、ミニスコーン。
吊るし(スモラバ)、虫、ヘビダン、ライトキャロ、高比重ワームNSなど。
ぶっちゃけなんでもできます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんとバスのみならず、チニングやライトロックなんかも楽しめちゃう!1本あればめちゃくちゃ便利。
ルアーセレクト
シャッド・ミノー・クランクベイト
タフなフィールドやベイトの小さいフィールドでよく使う、1/4oz前後のプラグが軽快に扱えます。
さすがにX-70クラスには少し強いかなという印象。
そこまで視野に入れる場合はカスミシックスイレブンの方が良いでしょうね!
6’10″という長めのレングスなので操作重視のプラッギングというよりは、レンジやトレースコースを考えながらただ巻きで使うルアーのバイトをしっかりとバキュームさせてバラさないというイメージです!
正直な話、ASL6113Xよりもバラシ率は少なく感じます。
感度はやはり良く、ルアーの動きもしっかりと伝わってきますので、少しトロロ藻を引っかけたりしてもアングラーはちゃんと気付けます。
プラグのみならず、AKチャターJr.やミニスコーンなどを巻くのにもとても良いですよ!
フューリアスの早巻きなんかの突発的なバイトもしっかりと掛けることのできる竿だと思います!
スモールラバージグ
自分は足元やライトカバーでの吊るしがメインの使い方です。
張りのあるファーストテーパーなので、細かい一点シェイクは非常に得意です◎
ここに関しては併用しているASL6113Xよりも間違いなく良い点として挙げられると思います!!
カバーネコなども気持ちよく使えますねー!
レッグワームのヘビーダウンショットなんかもオススメです。シェイク◎ リフト&フォール◎
高比重ノーシンカー
困った時の高比重系。プラグだらけのボックスに2つ3つ忍ばせる方も多いかとは思います。
飛燕はもちろんそれらもとても扱いやすいのでご安心ください!
私がよく使うのは、カバースキャット2.5in、ブルフラット3in、TKツイスターJr.や沈み蟲2.2-2.6inあたり
ですかね!
冬の寒い中、片手をポケットに突っ込みながら軽快にボトムジャークしてられます。
F3-610X/21アルファスAIR TW/ブルフラット
まとめ
つらつらと書いてきましたが要点をまとめてみます!
- 扱いやすくなった、ワーミング寄りのライト級オールラウンダー!
- 6’10″ありながら、100gを切る軽快さが気持ちいい!
- 合わせるリールは軽いベイトフィネスリールがオススメ。
- バスのみならず、チニングやライトロックなど、魚種を選ばない汎用性。
稀代の名作、「飛燕」を凌駕するのは、「最新の飛燕」です。
メガバス公式HPより
是非とも使ってみてください!
VS ASL6113X
同時に所有しているアームズスーパーレジェーラ 6113Xとの使い分けですが、正直出来ることは似ているので気分的なところが大きいです(笑)
ただやはり、飛燕のほうが軽くてテーパーデザイン的にシェイクなどもし易いことからワーミング寄りなイメージ。
ASL6113XはYOLOYなどの補強がある分、剛性感・パワー重視なイメージです。
なので野池へ1本持っていくなら飛燕ですし、一発特大が出る可能性が高い琵琶湖などのフィールドに持って行くのであればASL6113Xという感じでしょうか。
値段が倍以上違う竿ですが、ブランニューデストロイヤーは素晴らしい出来だと思います。
近年のバスロッドの進化は凄まじいなぁと思わせてくれますね!