基本スペック

LengthWeightTypeDepthHookPrice
57.0mm1/4oz.Slow FloatingMax 1.0m(フロロ10lb.)#8×21,890+Tax

I×Iシャッドのシークレットウエポン。

水深1mのシャローレンジをキープ、広く手早くサーチしながら着実にバイトを釣果に変えていくハイピッチ・ハイスタビリティSHAD。確かなリトリーブ抵抗感をもたらす、エッジがきわ立つ新次元のハイピッチ・スクリューロールアクションは、霞ヶ浦など広大なフラットレイク等で、「前転倒立姿勢」による明確なボトムタッチングを実現。ストラクチャーやボトム接触時のバイトチャンスを格段に広げている。

超速明滅による高い訴求力でタフなクレバーフィッシュを果敢に引き出すチカラは、新次元のSHADパフォーマンスといえよう。

メガバス公式サイトより

めっちゃ直進安定性の高い、フローティングチャターじゃないかなって思うっちゃうくらい

「IXI SHAD」メガバスCEO 伊東由樹が今江克隆とのコラボレーションについて語る。

伊東由樹×今江克隆の奇跡のコラボレーションで誕生したシャッドクランク!

長らく業界を、別のベクトルで牽引してきた伊東由樹と今江克隆がタッグを組んで製作したI×Iシャッドシリーズ。

デストロイヤー、そしてテムジンの全盛期を知る我らオッサンたちはまさかこの2人がタッグを組むなんて想像すらできなかったと思います!

 
あをき
そんなレジェンド2人が威信をかけて世に出すルアーが良くないわけがないじゃない!

このTYPE-Rに関しては、1m以浅のレンジを巻いてこれる体高のあるフラットサイドクランクチックなシャッドで、ハイピッチなスクリューロールアクション。

自重1/4ozながら、LBOⅡ(マイクロ)搭載でかっ飛ぶのが特徴です。

ボート・おかっぱり問わず、どんなフィールドでもオールシーズン使いやすいルアーだと思います!

特にいつもよりクリアアップしている場合や、水温が低くてちょっと止めたいな?って時にオススメです。

抵抗はあるけど重すぎない適度な巻き感で、集中して気持ちよく巻き続けられますよ!

ハイプレッシャーフィールドでのパイロットルアーとしても◎

季節、出しどころ

季節

基本的にはオールシーズン使っていただいて良いと思います!

が、ルアーそのもののサイズ感もあって初夏~秋には小さい魚が先に釣れてきます。なのでサイズを選びたい方には晩秋~初冬、そして春に特にオススメします。

プロスタッフの狩野さんも動画でおっしゃっていましたが、水温15度前後を一つの目安に置いていただければと思います!

シチュエーション

使い方の欄で後述しますが、前傾倒頭姿勢なので根掛かりに強く、ハードボトム、ゴロタエリア、テトラ、護岸エリアなどの硬いモノに当てて使うのが得意です。

比較的ワイドな動きが少ないルアーなので、使っていてウィード等の柔らかいものは少し苦手な印象があります。が、ローリング系の動きがメインなので明滅で魚を下から引っ張ってくる力はありますので、1m以深のフラットなウィードエリアの表面をピラピラと巻いてくるのも非常によく釣れますよ!

使い方について

スローリトリーブ

I×Iシャッドシリーズに関しては、このTYPE-Rに限らず、基本的にはただ巻きが軸になります。

が、その巻きスピードに関しては個人的にはスローリトリーブがオススメです!

とにかくこのルアーの1番の長所は、

ハイピッチなアクションを非常にレスポンスよく出せる

という点だと思います。ゆっくりなリーリングスピードでもとてもよく動きます。

なのでまずはキャスト後早巻きしてレンジ入れた後、ハンドルを1回転/1.5~3秒くらいのゆっくりな速度で巻き続けてみてください。他のルアーよりも短い距離を、ゆっくり進みながらもより多くアピールして進んできてくれます。


早巻き

次に早巻き。シャローエリアやウィードの面を高速で巻いてくるのも非常に有効です。

基本スペックの項目にも記述しましたが、水質や人的プレッシャーの掛かり具合、水温などの要因でクランクベイトだと強すぎるかなぁ、って時にはコイツの出番です。

よく飛び、クランクベイトよりも巻き抵抗が軽く、しっかりとローリングの明滅でアピールしてくる優秀なパイロットルアーになります!


ストップ&ゴー

シャッドはオールシーズン使えますが、『止められる』という利点を活かすことで低水温時に他のルアーよりも非常に有効な選択肢となります。

このTYPE-Rに関してはスローフローティング設定なので完全には止まりませんが、他のシャフト型ウェイトのルアーと同じく、止めた時にブルッっと身震いするような自発的アクションをしますのでストップ&ゴーはとてもオススメです。

だいたい私はハンドル3回転から1ポーズを繰り返します。

止める時間は季節にもよりますが晩秋、初冬、初春は1~2秒取ります。

止めているときに持っていったり、ポーズから巻き始めた瞬間にバイトが多く出るので気を抜かないようにしましょう!

『前転倒立姿勢』を活かそう!
I×Iシャッドは巻き始めと同時にLBOⅡのウェイトがフロントに移動し、前傾姿勢で泳いできます。
なのでボトムやストラクチャーに対してタイトに当ててきても、リップがフックよりも先に当たってカバーしてくれますし、泳いでる間はウェイトがロックされるのであまり跳ねずに巻いてこれます。
また、スローフローティングなので軽くスタックしてしまっても少し待てば浮いて躱してきてくれます。
根掛かりを恐れずにハードボトムやゴロタエリア、テトラに当てながら巻いてきてみてください!
きっと、それらにロックした魚を引きずり出してきてくれますよ!

飛距離について

LINER BEARING OSCILLATOR Ⅱ (LBOⅡ)

L.B.Oをシャフトレス構造に進化させ、よりいっそう低重心化。高精度のマイクロボールベアリングを無限ループ配列したブッシュがボディ内部を極めてシルキーに瞬間移動。飛距離のアップ、飛行姿勢の安定化によってアクション・レスポンスをさらに向上させています。

L.B.OⅡ―メガバス2022年コンセプトアルバムより

I×Iシャッドシリーズには、近年のメガバスハードプラグに多く採用されている重心移動システム、LBOⅡを搭載しています。

このシステムによってキャスト時、ウェイトが瞬時に後方へ移動する慣性インパクトによって生まれる力と、飛行姿勢の安定化により

同じ7gクラスのシャッドの中では群を抜いてよく飛びます!

「メガバスのLBOってよく飛ぶらしいよ。」

ってのはSNSでもたまに見かけますが、じゃあ実際どんくらい飛ぶのよ!?他と比べてどうなのよ!?って話ですよね!

LBO搭載ルアーは、同じメガバスルアーの非搭載モデルと比べても少し割高になりますし…。

 
あをき
飛距離だけがLBOⅡの全てではありませんが、その価格差を埋めるほどの差があるのか、調べてみました!!

飛距離計測

それでは、実際に飛距離を測ってみます!

タックルは表下の通りで、若干向かい風の状況で行いました。計測機器はPROXのICデプスチェッカー。足場の良いオープンウォーターにてフルキャスト後、糸ふけを取って計測機器を取り付け、放出した糸巻量を調べます。

巻取り量
1投目34.7m
2投目36.0m
3投目38.1m
4投目37.2m
5投目35.8m
平均36.3m
ロッド:ASL6113X リール:21コンクエスト HG LEFT(KTF NEOスプール) ライン:フロロ10lb 100m(下巻きなし)

いやー、やはりよく飛びますね!そして投げていて気持ちがいい!

それでは同じような重量7g前後クラスのシャッドと比較してみましょう。

メーカー名ルアー名(サイズ/重量)最大5投平均
ジャッカルソウルフラット58SF (58mm/6.8g)33.2m29.3m
イマカツゲキアサシャッド (58mm/7.0g)34.7m32m
ボトムアップリズィー (?mm/7.0g)未計測未計測

I×Iシャッドはやはり優秀でした!もっと投げ込むか少しセッティングを工夫すれば40mいきそうです。

ゲキアサシャッドもかなり良かったですね!正直、これくらい飛べば十分だと思います。

ソウルフラットに関しては、最大飛距離こそゲキアサシャッドと拮抗していますが、フラットサイドのルアー特有の、フラット面で抵抗を受けて変な軌道を描く飛行姿勢になってしまうことがたまに起こって、飛距離にかなりバラつきが出ました。I×Iとゲキアサに関しては基本的に起こらない事象なので、比べた場合はソウルフラットと弱点と言えそうです。

推奨タックル

ロッド

張りのあるLクラスから柔らかめのMクラスまでのベイトタックルがオススメです!

(メガバスロッドでいうところのF2~F3.1/2あたり)

流行りのベイトフィネスタックルから汎用性の高いMクラスでも投げられるのがうれしいですね。

ブランニューデストロイヤー(P5):F2.1/2-611X、F3-610X、F3.1/2-70X

18エヴォルジオン:F3-68ti

アームズスーパーレジェーラ:ASL6113X、ASL7004XG

ヴァルキリー:VKC-67ML

レヴァンテ:F3-66LV

リール

よく飛びますが、やはり7gということでスプール径の小さめなものがオススメです。

ギア比はお好みで構いませんが、自分で調整のしやすいハイギアのものが扱いやすいかと思います。

シマノ:21カルカッタコンクエスト100シリーズ、コンクエストBFS、アルデバランMGLなど

ダイワ:スティーズCT SV TW、アルファスCT SVなど

ライン

フロロカーボン8lb~12lbがオススメです。

明らかに魚がラインを見て嫌がっていたり、1mくらいのレンジにしっかりと入れたければ細めにしますし、アベレージの大きいフィールドや障害物の多いフィールドでは太めのラインを使います。

 
あをき
実際、14lbくらいあっても普通に魚は釣れてますので太さはそんなに気にしなくても大丈夫です。

管理人使用タックル

Megabass / ブランニューデストロイヤー F3-610X『飛燕 Bait Finesse』

Daiwa / 20アルファスAIR TW (8.6:1)

Seager / R-18 フロロLTD 10lb

ベイトフィネスタックルで手返し良く近距離を撃ちながら、しなやかなティップで低水温期の啄むようなバイトも掛けてこれます。トラブルレス性能も非常に高く、ストレスなく巻き倒せます。

 

プロスタッフ 使用タックル

名前(順不同)ロッド機種名引用元
伊東 由樹 社長ブランニューデストロイヤー F2.1/2-611XTXのプロトにて。今江プロのインスタより
狩野 陽さん
(メガバスプロスタッフ)
ヴァルキリー VKC-67MLインスタグラム、公式ブログより
ハッシーさん
(メガバスプロスタッフ)
レヴァンテ F3-66LV F4-68LVインスタグラム、公式ブログより
佐久間 尚之さん
(メガバスプロスタッフ)
レヴァンテ F3-66LVインスタグラムより
池田 和哉さん
(メガバスプロスタッフ)
レヴァンテ F3-66LVインスタグラムより
かつぅさん
(メガバスプロスタッフ)
オロチカイザ F3-68Kメガバスブログより
越智 一輝さん
(メガバスプロスタッフ)
ヴァルキリー VKC-69M+メガバスブログより
長岡 正孝さん
(メガバスプロスタッフ)
デストロイヤーP4 F3-610Xメガバスブログより
2021年秋時点

やはり3番(MLクラス)がほとんどを占めているようですね!

メガバスにはライトプラグが得意な3番の竿がたくさんありますので、自分のお好みのものを探してみてください!!

オススメカラー

I×Iシャッドシリーズは非常にカラーも豊富でどの色も釣れるので3つだけご紹介。

①WAGIN OIKAWA

ど茶濁り以外はだいたい使える、超オールマイティカラー。オイカワがいないフィールドでもOK!とりあえず1つ買うならこの色をオススメします。

②IMAKATSU BREAM

日本のプラグのカラーラインナップとしては珍しいカラー。背中から目の下くらいまで、一説ではバスが見難いとされる紫色が塗られていて、かつチャート部分も内部構造が透けて見えるくらいの濃さなので、ある程度主張はするけど水に馴染んでいると思っています。

実際どの水質でもイケますし、富士五湖レベルのクリアウォーターでもローライト時には実績があります。

③ITO MOROKO

個人的野池最強カラー。自分のメインフィールドである野池群はクリア寄りのステイン系の水質が多く、また餌も少ないのでバス自身が自分より小さいバスを食べているところが多々あります。I×Iシャッドシリーズにはバスカラーが無いので、このITO MOROKOを代用しています。ナチュラルなベースカラーにグリーン系の塗料と横ライン。子バスにも見えなくもないですよね!

そういった水質×メインベイトがバスフライという条件下で爆発することがあるのでお試しあれ!

 
あをき
マッディ用にBLACK HOLEもあると安心です。

まとめ

  • 57.0mm、7gの小型ボディでありながらLBOⅡ搭載で40m弱も飛ぶ!
  • 泳ぎ出しの瞬間からアクションし始めるほどのレスポンスの良さを武器に巻くべし!
  • 前転倒立姿勢を信じてテトラやゴロタに当てまくろう!
  • MLクラスのロッドがオススメ。

その他の話題

酷使してリップが削れると・・・?

TOP50に参戦している元メガバスプロスタッフの黒田健史さんのブログでI×Iシャッドの記事がありました。

このI×Iシャッド。連日使い込んでくと少しだけ泳ぎだしが悪くなってきました。

黒田健史の「いろはにほへと」

今回は伊東社長に直接そのことを伝え(今江さんには怖くて言えない・・・汗)、完全なるアクション優先(だからタイプRなんだって 笑)だってことをご本人もおっしゃっていました。

黒田健史の「いろはにほへと」

詳しくは黒田さんのブログへ!

関連動画

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