ASL6904X

基本スペック

稀代の名作「ONETEN STICK」を彷彿させる、しなやかなベンディングアクションが快適なロングキャスタビリティとスムーズなロッドワークを実現。ジャークベイト、トップウォータープラグ、シャロークランクをはじめ、ライトウエイトスピナーベイトやバイブにまで幅広く対応する、新感覚のファストムービングシャフト。

メガバス公式HPより

伊東「そもそも僕たちにとってアームズは常に次世代の量産ロッドを作るための実験機。この時期は複雑な多軸シャフトを模索していたものです。番手的には、元来、強さではなくスペシャルタスクをこなすための「4」でしたが、こいつはMHのバーサタイルコードとなっています。まあ、自分のアイデンティティみたいな1本ですね。現行品も含めて、こうやって作ってきたロッドを振り返ってみると、メガバス創業から軸はブレてないですね。自分のため、アングラーのために作ってきたのだな…と。あえてビジネス的な合理化に逆らっている(笑)のも含め、自分らしいなと思う一方、それを受け入れてくれたファンの皆様に感謝しかないですね」

【デストロイヤーにARMSも!?】メガバス伊東由樹が語る極私的BESTロッド10

数多あるメガバスハードプラグを高い次元で操れる、バーサタイルを象徴する1本！

メガバスロッドの歴史を語る上で欠かせない、トーナメントバーサタイル、そしてサイクロンの血脈を受け継ぐ代名詞的なロッドだと思います。

張りのあるブランクスでジャークベイトやトップウォーターを軽快に操作しつつ、素直なレギュラーテーパーが小型のクランクのなんかもしっかりとウェイトの乗せて飛ばし、突発的なバイトや小さいバスがアタックしてきても弾かずに掛けられる柔軟性も持っています。しかも感度も良く、ワーミングまでそれなりにこなせますちゃいます！

そつなくこなせるバーサタイル。ボートでもオカッパリでもとても頼りになる1本です！

デザイン・セッティング

基本は他の番手と共通

デザインに関しては他の番手と同じく、黒やカーボンの柄を基調としたデザインにシャンパンゴールドやシルバーのパーツが入っていて高級感が溢れています！

ハンドリングスペーサーとリールカラー

レジェーラのテーラーメイドプログラムの１つにハンドリングスペーサーの色がありますが、リールのカラーと合わせて一体感を出すのもよし！お気に入りの色をワンポイントで入れるのもよし！

私の場合はスペチアーレゴールドなので、ゴールド系のボディや装飾の入ったリールを合わせることが多いです。

ガイドセッティングとバランス

6904Xは計10個のチタンガイド×トルザイトリングの組み合わせです。

さすがのメガバスロッドフラッグシップモデル！

ロッドの重量は146g。ブランニューデストロイヤーのF4-66Xが99gと、50g近く違うことから流石に最新のロッドたちと比べるとやや重たく感じます。が、バランスは良いので1日使っていても特に疲労感はありません。

使用インプレッション

まずは項目別に超個人的インプレッション！

• 飛距離：張りのあるレギュラーテーパーの恩恵か、6’9″とは思えないほど飛距離が出ます！
• 操作性：操作感はとても良いのですが、やはり146gは少し重く感じます。ただ、リール載せた時のバランスは良いので数字ほどの悪い感覚はありません。
• 感度　：ハードベイトバーサタイルロッドですが感度は良好！ワーミングも出来ちゃいます。
• パワー：非常に粘り強いです。大きいサイズとも安心してやり取りできます！

以上が項目別の個人的なインプレッションです。

2015年発売のロッドになるので、ブランニューデストロイヤー(2020年)のサイクロンやエヴォルジオンC40-HDTS(2018年)のシャムロックと比べた時に、重量の面においてディスアドバンテージは感じます。

しかし適材適所の素材・軸数配置による粘りやパワーの引き出しを行うハイブリッドシャフト、そしてYOLOYといった技術によってパワーや竿そのものの剛性を感じることが出来ます。

軽い竿が弱いという訳では決してありませんが、

レジェーラの重さは強さに直結した意味のある重さだと感じられます。

それでは、オススメのルアージャンル別に詳しくインプレッションしていきましょう！

ジャークベイト

やはり得意のジャークベイト。

オリジナルサイズのワンテンシリーズ(1/2oz)やワンテンJr.(3/8oz)に最高です！

下はX-NANAHANシリーズから上はKANATA鮎までなら全然使えます。

非常に気持ちよく飛ばせ、またジャークもテンポよく行えますよ！

張りがあるのにしっかりと粘るブランクスなので、突発的なバイトや子バスが喰ってきても弾かずに掛けてくれます。

ただし、私の身長は175cmなのですが、6’9″というレングスは下ジャークをしていると少し長すぎる印象。

やはり6’5″くらいまでが良いですね。

クランクベイト

フラップスラップやZクランクフラットサイドなんかも非常に使いやすくてよく投げています。

グリフォンやスーパーZなどの小型クランクベイトやDEEP-X200、ソニックサイドなんかの1/2ozクラスまで幅広く対応します。

トップウォーター

1/2ozくらいのトップウォーターも非常に使いやすいです。

POP MAXやGIANT DOG-X、XPODなどの大きめのトップウォーターを、

ロングディスタンスで狙ったポイントへ送り込み、操作し、しっかりと掛けてランディングするという一連の動作において、一切の不満なく行えます！

バイブレーションやスピナーベイト、ワーミングも！

NEWバイブレーションX Jr.やバイブレーションXスマトラなんかの1/2ozクラスのバイブレーションや、3/8oz前後のワイヤーベイトも非常に使いやすいです。

また、TKツイスターJr.のノーシンカーや軽めのフリーリグ、ヘビダンなどのワーミングも可能なので、これ1本でめちゃくちゃ幅広い守備範囲をカバーできますね！

ちなみに推奨ルアーキャパは超えますが、SuWITCHなんかも普通にキャスト可能です。

まとめ

つらつらと書いてきましたが要点をまとめてみます！

• メガバスのハードルアーを高い次元で扱える、バーサタイルを象徴するロッド！
• かなりシャキッとして操作しやすいが、バイトを弾いたりすることは無い。
• スペック的には若干重いが、バランスが良いので気にならない。
• 3/8oz-1/2ozのプラグが快適に扱える。感度も良く、ワーミングも可能。

伊東社長をして、自分のアイデンティティみたいな1本と言わしめる6904X。

是非とも使ってみてください！

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